禁忌がある薬剤の+αの服薬指導

禁忌がある薬剤の+αの服薬指導
以前、「禁忌がある疾患に対する+αの指導」という内容をご紹介しましたが、今回は「禁忌がある疾患」ではなく「禁忌がある薬剤」に関する+αの服薬指導をご紹介します。

禁忌がある疾患に対する+αの指導
今回は服薬指導時において禁忌が多い疾患であることを聴取した際の指導についてまとめました。 通常、服薬指導では処方された薬に対して、患者が禁忌に該当しないことや重要な基本的注意等を説明しますが、今回取り上げるのは潰瘍や前立腺肥大症など禁忌の多...

このブログでは服薬指導の際に処方された薬剤が「禁忌に該当しないこと」を患者に確認することをお伝えしてますが、今回はこれに加えて「今後こういう状態になった場合は禁忌となるため申し出るように」などと説明する服薬指導となります。

以下で具体的に説明します。

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1.妊娠禁忌の薬剤

ディフェリンゲルやプロトピック軟膏、ARBやACEIなどの妊娠が禁忌でかつ比較的長期に使うことが想定される薬剤が妊娠可能な年齢に処方された場合は患者に対して「妊婦には使えないので今後妊娠を予定する場合は事前に申し出るように」などと説明します。

特に外用薬は内服薬と比べ見過ごされやすいので、特に注意が必要かと思います。

2.潰瘍禁忌の薬剤

ロコアテープのように外用薬にも関わらず消化性潰瘍が禁忌である薬剤は、実際に消化性潰瘍と診断された際に本来なら中止すべきところを医療従事者に見過ごされてしまいやすい薬剤かと思います。

そのため、服薬指導の際に「消化性潰瘍の場合は使えない薬剤であるため、今後消化性潰瘍と診断された場合には必ず申し出るように」などと説明します。

3.メジャーな併用禁忌がある薬剤

アゾール系薬剤やベルソムラ、ザルティアなど比較的メジャーな薬剤との併用禁忌が存在する薬剤では患者に対して「飲み合わせが悪い薬があるので他院受診時には必ず伝えるように」などと説明します。

服薬指導の考え方・教育
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