ほとんどの軟膏やクリーム剤で共通して行う服薬指導

ほとんどの軟膏やクリーム剤で共通して行う服薬指導
今回は私がほとんど全ての軟膏やクリームなどの初回指導の際に共通して行っている服薬指導の内容をご紹介します。あくまで個人的な考えではありますが参考になればと思います。

なお、「ほとんどの内服薬や吸入薬で共通して行う服薬指導」に関しては下記の記事をご参照ください。

ほとんどの内服薬や吸入薬で共通して行う服薬指導
今回は私がほとんど全ての薬(内服や吸入など)の初回指導の際に共通して行っている服薬指導の内容をご紹介します。あくまで個人的な考えではありますが参考になればと思います。
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ほとんどの軟膏やクリーム剤で共通して行う服薬指導の内容

私は軟膏などの薬剤で初めて処方される場合は下記の内容を説明しています。

「もし使っていて全然改善がないとか、悪くなる場合は薬が変わる可能性があるので受診してください」

この指導を行うことの意図としては下記の3点があります。

①感作される場合があるため
②改善がない場合はランクが上がる可能性があるため
③肌の状態によっては悪化されてしまう懸念があるため

以下で具体的に説明します。

①感作される場合があるため

抗生剤を含有する軟膏などの多くは、重要な基本的注意に下記のような「感作」に関する記載があります。

そのため、肌症状の悪化時の説明をします。

感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い感作されたことを示す兆候(そう痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱等)があらわれた場合には使用を中止すること。

②改善がない場合はランクが上がる可能性があるため

ステロイド剤は改善がない場合、上のランクのものに変わる可能性が高い薬剤であるため、改善がない場合や悪化時の説明をします。

③肌の状態によっては悪化されてしまう懸念があるため

ステロイド剤は肌症状の原因が細菌、真菌、ウイルス皮膚感染症である場合は症状を悪化させてしまうことがあります。

薬が処方された時点で、原因が感染症だと判明していれば、ステロイドが処方されたら疑義照会対象となりますが、原因がはっきりしない場合もあるため、悪化時の説明をします。

服薬指導の考え方・教育
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