酸化マグネシウム製剤の高マグネシウム血症の対応

酸化マグネシウム
マグラックスなどの酸化マグネシウム製剤に関して2015年10月に製薬企業からの医薬品の適正使用等に関するお知らせとして高マグネシウム血症に関する注意喚起がされました。今回はその内容と薬剤師としての対応をまとめました。

ます、以下が今回注意喚起された内容となります。

酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い
—高マグネシウム血症—

酸化マグネシウム製剤服用中の患者さんで「高マグネシウム血症」を発症し、重篤な転帰をたどる症例が報告されております。 本剤を長期間投与している患者さん、腎障害を有する患者さんや高齢の患者さんでは高マグネシウム血症を起こしやすくなっております。

特に便秘症の患者さんでは、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、発症する可能性があります。 つきましては、本剤の投与に際しましては、「高マグネシウム血症」の発症・重篤化防止並びに早期発見のため、以下の事項にご留意いただけますようお願い申し上げます。

・処方に際しては、必要最小限の使用にとどめてください。
・定期的に血清マグネシウム値を測定するなど高マグネシウム血症の 発症にご注意ください。 (長期投与あるいは高齢者に投与される場合は特にご注意ください。)
・高マグネシウム血症の症状があらわれた場合には、服用を中止し、 直ちに医療機関を受診するよう患者さんにご指導ください。

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高マグネシウム血症に対する薬剤師としての対応

上記では便秘症、高齢者、腎障害、長期投与の4点がリスク因子として挙げられています。少なくともリスク因子のいずれかに該当する場合には高マグネシウム血症の症状を伝えるとともに、症状が認められた場合には直ぐに受診するように指導する必要がありそうです。

リスク因子はこの4点ですが、便秘症や長期投与がリスク因子である以上、ほとんどの患者でリスク因子が該当してしまいます。便秘症でも長期投与でもない酸化マグネシウムの処方はわずかであるため、ほぼ全例で高マグネシウム血症の説明をすることになると考えられます。

高マグネシウム血症の症状は非特異的であるため説明しにくい副作用の一つです。そのため、指導せんを使って説明するのがよいでしょう。

指導せんには高マグネシウム血症の症状として「吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、 皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、 傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)」が記載されており、高マグネシウム血症の症状として十分だと思います。

ただ、指導せんの記載の中には「放っておくと重い症状(息苦しい、意識がもうろうとする、心停止)になることがある」など患者が不安になる表現の記載もあるため、渡すときには「極まれ」ということを強調したほうがよいと思います。

服薬指導の考え方・教育 DSU等の解説
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