今回は糖尿病薬での特定薬剤(ハイリスク薬)管理指導加算を算定する際の服薬指導をまとめました。あくまで糖尿病薬全般での内容であり個別の薬剤の服薬指導の内容ではないため下記の内容だけ指導すれば服薬指導自体が十分というわけではないことは注意してください。
特にメトホルミン製剤やSGLT2阻害剤等は下記以外にも「確認すること」、「説明すること」がかなり多いため注意が必要です。
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糖尿病薬のハイリスク加算で確認すること
①食事の有無
SU薬やメトホルミン、αGIなどの添付文書の用法上に食事(食前や食後など)の指示がある糖尿病薬の場合は処方箋の服用用法時点での食事の有無(抜くことがないか)を確認します。
特に「朝食」の用法は処方としての用法では朝食後が多い一方で、患者側は朝食を取らない習慣の患者が一定数いるため注意が必要です。
具体的には「アマリール朝食後」の処方では朝食を抜くことがないかを確認し、抜くことが多い場合は夕食等きちんと食べている用法を患者に確認し疑義照会で変更します。(用法が変更となった場合は重複投薬・相互作用等防止加算を算定します)
糖尿病薬のハイリスク加算で伝えること
①低血糖の説明
低血糖症状(脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手足のふるえ等)を「指導せん」を渡して説明します。
②低血糖の対処方法の説明
ブドウ糖を渡して携帯するよう説明します。この際に期限を見せて確認しながら渡します。
低血糖発現時はブドウ糖を摂取(固形の場合は噛み砕いて飲み込む)することを説明します。服用量は特に医師の指示がない場合は1回10gとして説明するのがよいかと思います。
また、使用した際は次回受診時に医師に低血糖頻度を伝えるよう説明します。
③運転等の注意
低血糖をおこすことがあるので自動車の運転等には注意することを説明します。
④食事が取れないときの対応
胃腸炎など食事が取れない状態の時は、服用を休むかどうかや受診が必要かを医師に連絡するよう説明します。
糖尿病薬のハイリスク加算薬歴例
S)血糖値が高くて薬出た。
O)食事を抜くことがないこと確認
A)低血糖症状を指導せんを渡して説明。ブドウ糖を渡して服用法、携帯すること説明。運転注意指示。胃腸炎など食事が取れない際は医師に連絡指示。
P)副作用確認
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