効能・効果追加情報【2017年12月~2018年1月分】

効能・効果追加情報【2017年12月~2018年1月分】
今回は2017年12月~2018年1月分の効能追加情報のなかから、薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回はネキシウムの小児用量(1歳以上)が主な内容となります。PPIとしては初の小児用量となります。

なお、H2RAではアルタットが小児用量を有しています。

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①ネキシウムカプセル

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症、Zollinger-Ellison症候群の効能に小児用量(1歳以上)が追加されました。投与量については、体重が20kg以上と20kg未満に分けて設定されています。

また、これに伴い新剤形である「ネキシウム懸濁用顆粒分包10mg・20mg」が販売となります。

「ネキシウム懸濁用顆粒分包」は、水に懸濁して服用するため、低年齢の小児患者さんへの投与が可能となります。また高齢患者など、嚥下が難しい患者への選択肢ともなります。

ネキシウム懸濁用顆粒分包10mg・20mgの服用方法

ネキシウム懸濁用顆粒分包の服用手順は下記となります。

1.薬剤を開封し約15mLの水が入ったコップに移す
2.コップの中でゆっくり、よくかき混ぜる
3. 2~3 分ほど置いて粘り気が増してから服用する(懸濁後は、顆粒が沈殿する可能性があるため 30 分以内に服用する)
4.服用後、容器に顆粒が残った場合は、さらに水を加えて懸濁して服用する

<適用上の注意>
本剤は約15mLの水に懸濁し、2~3分ほど置いて粘性が増してから服用することが望ましい。

なお、懸濁後は顆粒が沈殿する可能性があるため30分以内に服用することが望ましい。服用後、容器に顆粒が残った場合は、さらに水を加えて懸濁し、服用すること。

薬剤は一度に使用し、開封後もしくは懸濁後の薬剤は保管せず、廃棄すること。

②ジプレキサ(オランザピン)

「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)」の効能が追加となりました。

これは2017 年 6 月 に公知申請対象となった内容が、今回の効能追加となりました。

・他の制吐剤との併用において、通常、成人にはオランザピンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増量するが、1日量は10mgを超えないこと。

・本剤は、原則としてコルチコステロイド、5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬等と併用して使用する。なお、併用するコルチコステロイド、5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬等の用法・用量については、各々の薬剤の添付文書等、最新の情報を参考にすること。

・原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し、がん化学療法の各サイクルにおける本剤の投与期間は6日間までを目安とすること。

DSU等の解説
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