調剤薬局におけるお薬手帳に関するミスとして、お預かりしたお薬手帳を別の患者に渡してしまうという事例が挙げられます。
今回はそのようなお薬手帳の渡し間違えを防ぐために個人的に行っている方法をご紹介します。
薬手帳を間違えなく渡すための手順
お薬手帳を持参した患者の服薬指導では投薬の際に「手帳をご持参頂きましてありがとうございます。今回分はこちらに貼っておきました」等と話しながら手帳を開きます。
この時に過去に貼られている手帳シールの名前が今回の患者の名前と一致することを確認します。なお、今回貼った分の手帳シールだけ確認しても、別の患者の手帳に貼ってしまった際は気付くことができないため、必ず過去に貼られている分も併せて確認する必要があります。
服薬指導の際にこの手順を加えることで、手帳の渡し間違えを防ぐことができます。また、上述したように患者に声をかけることで薬剤師が手帳を見ていることのアピールにもなります。
手帳を持参した方に毎回このような手順を加えることは、手間と感じるかもしれませんが実際行ってみると10秒程度で終えることができます。
なお、私は上記の言葉に加えて「手帳をご持参頂きましてありがとうございます。今回分はこちらに貼っておきましたので中に(手帳を袋の中にいれる)入れておきますね」等とお話してビニール袋の中にいれるようにしています。
このようにして間違いなく本人の手帳であるという確認からビニールに入れるまでを一連の流れとして行っています。
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