エフコートの服薬指導

エフコートの服薬指導
今回は医療用医薬ではなく、スイッチOTC(要指導医薬品)のフッ化物洗口剤であるエフコートの服薬指導をまとめました。

エフコートは1日1回、30秒から1分間のブクブクうがいで虫歯の予防をするというフッ素洗口液で、OTC医薬品としてのむし歯予防薬はこのエフコートが日本で初めてとされています。

スポンサーリンク

エフコートの概要

むし歯は口の中の細菌が、歯の表面に付いた食べ物の中の糖分を分解して酸をつくり、その酸によって歯の成分が溶け出すことにより起こります。

エフコートは有効成分のフッ化ナトリウムが再石灰化を促進して歯の質を強化し、また酸に溶けにくくすることでむし歯を予防する薬です。
服薬指導難度

効能

虫歯の予防

用法・用量

次の1回量を用いて1日1回食後又は就寝前に洗口(ブクブクうがい)します。
年齢:4歳以上
1回量:5~10mL

<洗口方法>
本剤を口に含み、歯面に十分ゆきわたるように30秒から1分間ブクブクうがいし、吐き出します。

1回に口に含む液量は、年齢等による口腔の大きさを考慮し、通常4~5歳で5mL、6歳以上で7~10mLです。

希望小売価格

250mL 1500円(税抜き)

エフコートの服薬指導で確認すること

①年齢の確認

「4歳未満の乳幼児」には使用しないこととされているため、使用者が4歳以上であるかを確認します。

②洗口(ブクブクうがい)が可能かの確認

洗口(ブクブクうがい)ができない人は使用しないこととされているため確認します。

エフコートの服薬指導で伝えること

①飲まないこと

内服薬ではないため、飲み込まないよう指導します。

②洗口方法の説明

ガラガラうがいではなく、量った薬液を一度に口に含み、歯全体にゆきわたるように30秒から1分間ブクブクうがいし、吐き出しますことを指導します。

③ 洗口の練習(洗口可能か怪しい場合)

低年齢など洗口経験の少ない場合は、水で洗口の練習をし、確実に吐き出しができるようになってから使用するよう説明します。

低年齢児や洗口の経験の少ない方は、水で洗口(ブクブクうがい)の練習を行い、確実に吐き出しができるようになってからご使用ください。

④使用後の飲食制限の説明

使用後は口を水などですすがず、また30分間は飲食しないことを説明します。これは有効成分が口腔内から洗い流され、効果が低減するおそれがあるため設定されています。

⑤飲んでしまった場合の対応

誤って飲用し、かつ嘔吐、腹痛、下痢などの症状があらわれた場合には、牛乳(無い場合は水)をコップ1~2杯程度摂取し、医師や歯科医師に相談するように説明します。

誤って飲用し、嘔吐、腹痛、下痢などの症状があらわれた場合には、牛乳(無い場合は水)をコップ1~2杯程度摂取し、医師、歯科医師又は薬剤師にご相談ください。

(嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状をやわらげる効果があります。なお、少量飲んだとしても、これらの症状があらわれない場合は、この処置は必要ありません。)

エフコートの服薬指導

S)虫歯予防。6歳の子供に使う。
O)うがい可能
A)飲まないこと、洗口方法、洗口時間説明。使用後は口を水などですすがず、また30分間は飲食しないことを説明。

飲み込んでしまい、かつ嘔吐、腹痛、下痢などの症状があらわれた場合には、牛乳(無い場合は水)をコップ1~2杯程度摂取し、医師に相談するよう説明。
P)使用状況確認

薬剤別服薬指導
スポンサーリンク
Suzukiをフォローする
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
関連記事
薬局薬剤師ブログ 服薬指導の覚書

コメント

タイトルとURLをコピーしました