販売中止と代替薬検討の考え方

販売中止と代替薬検討の考え方
今回は薬局で採用している薬剤が販売中止となる場合に代替薬を検討する際の考え方をまとめました。

あくまで、個人的な考え方となりますが、参考になればと思います。

代替薬を考える場合は下記の手順で行います。

①販売中止品目の製薬会社に代替薬が何かを確認する。
②代替薬に関する情報を確認する。
③近隣医師に情報提供し、切り替え時期を相談

以下で具体的に説明します。

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①販売中止品目の製薬会社に代替薬が何かを確認する

まずは販売終了品目の製薬会社に電話して、代替薬が何かを確認します。

また、販売中止理由も併せて確認します。

なお、販売終了予定時期や経過措置期間満了日などは販売中止のお知らせに記載されているため、この情報は入手済みかと思いますが、未入手の場合はここで確認します。

②代替薬に関する情報を確認する

検討される代替薬の製薬会社に「販売終了予定がないこと」、「代替品として注文が増えた場合の流通は大丈夫か」、「物性や味の違い(外用薬や粉薬の場合)」などを確認します。

ジェネリックの場合には先発と異なることで苦情があったことがあるかなども確認します。

また、必要に応じて製剤見本が入手可能かどうかも確認します。

③近隣医師に情報提供し、切り替え時期を相談

まず、販売中止品目が他店舗で引き取り可能かどうかを確認します。引き取り可能であればすぐにでも切り替えてしまうのがよいかと思います。

そのため、最寄りの医師に情報提供しに行く際に、医師の意向にもよりますが早々に切り替えていく方向に話を進めるよう試みます。

なお、切り替え時期に関しては、大きく分けて「販売終了まで粘る」か「早々に切り替える」かに別れますが、個人的には在庫を他店舗にまわせるようであれば早々に切り替えてしまうほうがよいかと思います。

理由としては、早い時期に切り替えたほうが、他店舗に在庫を引き取ってもらえる可能性が高いことや、切り替え時期が遅いと再度代替品を思い出したり、再確認する必要があり、2度手間になってしまう点が挙げられます。 

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