今回は服薬指導の際に、患者に渡す薬剤の現物の使用期限をみせて、使用期限を伝えたほうがよい薬剤をまとめました。
通常であれば、服薬指導の際に渡す薬剤の期限まで説明するのは稀な対応かと思いますが、私は期限が重要である薬剤や期限が短く期限切れを起こしやすい薬剤は服薬指導の際に患者に期限をみせて確認することを推奨しています。
これにより、渡した後に患者から期限が短いといったクレームを受けるリスクや、期限切れを渡してしまうリスクを減らすことができます。
期限が重要である薬剤
頓用で数カ月から年単位で使うことが想定される下記のような薬剤が該当します。
・メプチンエアーなど喘息発作時の薬
・ニトロペン、ミオコールスプレーなどの心臓発作時の薬
・バイアグラなどの勃起不全薬
・エピペン
期限が短い薬剤・期限が切れやすい薬剤
エンシュアなどのもともとの期限が短く廃棄になりやすい薬剤やブドウ糖やフレーバー類など期限が切れていても気づかずに渡してしまいがちなものが該当します。
・エンシュアやラコールなど
・ブドウ糖やフレーバー類
実際の運用
この対応方法は個人で行うのもよいですが、可能であれば調剤内規などに組み込んでしまい、全員が注意するのが効果的かと思います。
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