2025年9月分 DSUのまとめ

2025年9月分 DSUのまとめ

2025 年9月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回は大きな改訂はありませんでしたが、レニン-アンジオテンシン系阻害剤の重大な副作用に「腸管血管性浮腫」が追記されたことは薬剤師として認識しておいたほうがよいかと思います。

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①レニン-アンジオテンシン系阻害剤(ARB・ACE阻害、ラジレス、エンレスト)【重大な副作用】

重大な副作用に、「腸管血管性浮腫」が追加されました。従来の舌、喉、唇などの症状の血管浮腫の項目に追記されるかたちでの改訂となります。(一部の薬剤では従来から記載されています)

なお、今回の改訂から従来の用語である血管浮腫から「血管性浮腫」に変更されています。

<重大な副作用 血管性浮腫>(追記部分のみ記載)
また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。

②メサラジン製剤・サラゾスルファピリジン製剤

重大な副作用に「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎」が追加されました。

ANCA関連血管炎は血液中に ANCAという異常な抗体作られることで、血管に炎症が起き臓器に障害が起きる血管炎の一種とされています。

今回の製剤以外では抗甲状腺薬などの重大な副作用にも従来から記載されています。

<重大な副作用>
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎

発熱、倦怠感、関節痛、筋痛等の全身症状や、皮膚(紅斑、紫斑)、肺(血痰)、腎臓(血尿、蛋白尿)等の臓器症状があらわれることがある

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