
2025 年11月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
今回はそれほど大きな改訂はありませんでしたが、セレスタミンに生ワクチン接種に関する注意が追記されたことは認識しておいたほうがよいかと思います。
①ホルモン補充療法製剤(膣剤を除く)【臨床使用に基づく情報】
ホルモン補充療法の用途のエストラジオール、エストリオール、エストロゲン、プロゲステロンの「臨床使用に基づく情報」に乳癌についての下記の内容が追記されました。
<臨床使用に基づく情報>
HRTと乳癌の危険性:
HRTと乳癌発生との因果関係については明らかではないが、次のような報告がある。
閉経後女性を対象とした大規模な疫学調査のメタアナリシスの結果、閉経期ホルモン補充療法(MHT)として卵胞ホルモン剤を単独投与又は卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を併用した女性は、乳癌になる危険性がMHTの期間とともに高くなり(調整リスク比[95%信頼区間]は1~4年間の卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤併用:1.60[1.52–1.69]、卵胞ホルモン剤単独:1.17[1.10–1.26]、5~14年間の卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤併用:2.08[2.02–2.15]、卵胞ホルモン剤単独:1.33[1.28–1.37])、MHT非使用者に対する調整リスク比はMHT過去使用者よりMHT現使用者の方が高かった。また、MHT過去使用者において、投与中止後も過去の投与期間に依存して乳癌になる危険性が10年以上持続する場合があるとの報告がある。
②ロケルマ懸濁用散分包(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)【特定の背景を有する患者に関する注意 心不全のある患者】
ロケルマはナトリウムを含有することから「特定の背景を有する患者」の項目で心不全のある患者に対しての注意が記載されました。
なお、新薬のビルタサ懸濁用散分包はナトリウムを含まないため、浮腫など体液負荷を高める副作用が理論上想定されていないとされています。
<特定の背景を有する患者に関する注意 心不全のある患者>
心不全の悪化の兆候について注意深く観察すること。本剤はナトリウムを含有することから、特にナトリウム摂取増加による体液量の増加や代償不全を引き起こす可能性のある患者では、心不全が増悪するおそれがある。
③ベタメタゾン・d-クロルフェニラミン配合錠(セレスタミンなど)【重要な基本的注意】
重要な基本的注意に生ワクチン接種についての注意が記載されました。
同一成分を含むリンデロン錠や他のステロイドでは以前より記載されている内容ですが、セレスタミンでも記載されたため長期で使用している患者などは注意する必要があります。
<重要な基本的注意>
本剤の長期あるいは大量投与中の患者、又は投与中止後6 ヵ月以内の患者では、免疫機能が低下していることがあり、生ワクチンの接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、これらの患者には生ワクチンを接種しないこと。
④メタルカプターゼカプセル(ペニシラミン)【用法及び用量に関連する注意】
「用法及び用量に関連する注意」に100mg の規格を使用する際に1日量として1000mgを超えて使用する場合の使用カプセル上限が記載されました。
100mg カプセルの 1 日使用カプセル数が10 カプセルを超える場合、100mg カプセルに多く含まれる添加剤である赤色 3 号の許容1日摂取量を超えるため、赤色 3 号の含有が少ない50mgカプセル、200mgカプセルと組み合わせて使用することとされました。
<用法及び用量に関連する注意>
1 日当たり 1,000mg を超えて使用する場合、100mg カプセルの 1 日最大使用カプセル数は、10 カプセル(1,000mg)を上限とし、50mg カプセル、200mg カプセルと組み合わせて使用すること。
100mg カプセルの 1 日使用カプセル数が10 カプセルを超える場合、100mg カプセルの添加剤である赤色 3 号の許容一日摂取量を超える。


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