今回は過誤防止のためのより強固なdo処方の監査方法をご紹介します。
結論から言うとdo処方の監査の際に「保険点数(会計)もdo(同じ)であることを確認する」という手順を加えることです。
これにより余計な加算が入るなどの誤った会計やdo処方と思っていたら部分的に変更があり見落としてしまう、といったミスを大部分防ぐことができます。
以下で具体的に説明します。
do処方の+αの監査方法で防げる内容
上記の方法で余計な加算が入るなどの誤った会計も防ぐことができますが、一番大きな意味合いとしては、「do処方と思っていたら部分的に変更があり見落としてしまう」といった実際はdoでない場合のミスを防ぐことができるということです。
do処方として思い込んで見落としがちな内容
下記がこの方法で防ぐことができるdo処方として思い込んで見落としがちな主な内容です。
・規格変更
・日数変更
・用量変更
・先発と後発の誤入力(薬剤料の増減を伴う場合のみ)
・用法変更(剤の増減で調剤料の増減を伴う場合のみ)
なお、先発と後発の誤入力で薬価が同じ場合や用法の変更で剤の増減が無い場合などは点数は変わらないためこの方法でも見落とす場合があることは注意が必要です。
do処方の+αの監査方法の手順
1.処方内容が前回と同じことを確認し、次に保険点数が同一かを確認します。
2.処方内容がdoであって保険点数が前回と異なる場合は、前回と算定状況が異なるかを確認し該当する理由を確認します。(前回手帳忘れで今回持参なので12点高くなってるなど)
3.算定状況の差でも点数が異なる理由の説明がつかない場合は入力ミスの可能性が極めて高いので再度処方内容を精査します。
処方内容がdoであって保険点数が異なる主な理由
前回と処方内容が同じにも関わらず保険点数が異なる場合の主な理由としては下記が挙げられます(複数該当する場合もあり)。
・手帳忘れまたは持参で点数が異なる(12点)
・夜間・休日加算(40点)
・乳幼児服薬指導加算(10点)
・特定薬剤管理指導加算(10点)
・重複投薬・相互作用等防止加算(30点)
・薬価改定による薬価変動
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