新薬承認情報【2016年夏〜秋】

新薬2016
今回は2016年夏〜秋分の新薬承認品目のなか、薬局薬剤師に関係がある薬剤の概要をまとめました。

数が多いので把握するのが大変ですが、抗ヒスタミン薬が二種類(デザレックス、ビラノア錠)販売されるので調剤薬局では調剤する機会がでてくるかと思います。

なお、平成28年9月分の効能追加情報に関しては下記の記事をご参照ください。

効能・効果追加情報【2016年9月分】
今回は2016年9月分の効能追加情報のなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。エビリファイやヴィキラックスなど比較的メジャーな薬が効能追加となっています。なお、スピリーバレスピマットとイナビルの効能追加は下記の記事を...
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①デュオドーパ配合経腸用液(レボドパ/カルビドパ)

「レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動(wearing-off現象)の改善」を効能とする国内初の経腸投与製剤です。

コンピュータ制御式携行輸液ポンプを用い、胃瘻から空腸内に直接持続注入する製剤となります。

なお、本剤の投与開始時は原則として入院管理下で十分な観察を行い,患者毎の適切な投与量を決定すること、とされています。

また、本剤開始前までに,使用中の全てのレボドパ含有製剤を経口レボドパ・カルビドパ水和物製剤に切り替え,経口レボドパ・カルビドパ水和物製剤のレボドパ量をもとに本剤投与開始日の投与量を決定することとされており、その他のパーキンソン病治療薬は本剤開始前までに可能な限り中止することが望ましいとされています。

②プラルエント皮下注(アリロクマブ)

家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症(ただし、心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分な場合に限る)を効能とする国内2剤目のPCSK9阻害剤(ヒトIgG1の完全ヒト型モノクローナル抗体)です。

心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤の最大耐用量を服用しているが、十分な治療効果が得られていない患者に限り使用します。

③エピデュオゲル(アダパレン/過酸化ベンゾイル)

尋常性ざ瘡を効能とするディフェリンゲル(アダパレン)とペピオゲル(過酸化ベンゾイル)の配合剤です。

④ミカトリオ配合錠(テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩/ヒドロクロロチアジド)

国内初の降圧薬3成分(ミカルディス・アムロジン・ヒドロクロロチアジド)を含有する配合剤です。

「原則として、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを一定の期間、同一用法・用量で継続して併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合に、本剤への切り替えを検討すること」とされています。

⑤ブリリンタ錠(チカグレロル)

規格により効能が異なります。

ブリリンタ錠90mg

経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)(ただし、アスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で、かつ、アスピリンと併用する他の抗血小板剤の投与が困難な場合に限る)

ブリリンタ錠60mg

以下のリスク因子を1つ以上有する陳旧性心筋梗塞のうち、アテローム血栓症の発現リスクが特に高い場合

65歳以上、薬物療法を必要とする糖尿病、2回以上の心筋梗塞の既往、血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患、又は末期でない慢性の腎機能障害

⑥イニシンク配合錠(アログリプチン/メトホルミン)

2型糖尿病(ただし、アログリプチン及びメトホルミンの併用による治療が適切と判断される場合に限る)を効能とするネシーナとメトホルミンの配合剤です。

⑦ミケルナ配合点眼液(カルテオロール塩酸塩/ラタノプロスト

国内初のチモロール以外のβ遮断薬(ミケランとキサラタン)を配合した点眼液です。

⑧デザレックス錠(デスロラタジン)

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒を効能とする第二世代ヒスタミンH1受容体拮抗薬です。

ロラタジン(クラリチン等)の主要活性代謝物が成分となっています。

デザレックスの服薬指導
今回は2016年9月に承認され、現在発売準備中である第二世代抗ヒスタミン薬の新薬であるデザレックス(デスロラタジン)の服薬指導をまとめました。デザレックスはクラリチン(ロラタジン)の活性代謝物で、添付文書上の多くの項目がクラリチンと類似して...

⑨ビラノア錠(ビラスチン)

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒を効能とする第二世代ヒスタミンH1受容体拮抗薬です。

ビラノアの服薬指導
今回は2016年9月に承認され、現在発売準備中である第二世代抗ヒスタミン薬の新薬であるビラノア(ビラスチン)の服薬指導をまとめました。抗ヒスタミン薬の中では珍しく用法が空腹時となっています(食後でAUCが減弱するため)。ビラノアの概要服薬指...

⑩リアルダ錠(メサラジン)

潰瘍性大腸炎(重症を除く)を効能とするメサラジン製剤です。既存薬は通常1日3回投与なのに対してリアルダは1日1回投与となることが特徴となります。

大腸全域に、持続的に有効成分を放出するように徐放化された素錠を腸溶性フィルムコーティングした錠剤となっています。

⑪ゼンタコートカプセル(ブデソニド)

「軽症から中等症の活動期クローン病」を効能とするパルミコートと同成分の薬剤です。

小腸及び結腸近位部にて薬剤が放出される腸溶性徐放製剤であり、海外のガイドラインにて、クローン病治療の第一選択薬として推奨されてます。

⑫グラジナ錠(グラゾプレビル)

「セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」を効能とし、エレルサ(エルバスビル)と併用して使用されます。

⑬エレルサ錠(エルバスビル)

「セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」を効能とし、グラジナ(グラゾプレビル)と併用して使用されます。

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