ドボベット軟膏の服薬指導

ドボベットの服薬指導
今回は尋常性乾癬の新薬であるドボベット軟膏の服薬指導をまとめました。塗り薬ですが血清カルシウム及び腎機能の検査が定期的に必要な点や高カルシウム血症に対する注意を患者に対して行う点に注意が必要です。

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ドボベット軟膏の基本情報

服薬指導難度
【成分】カルシポトリオール(ドボネックス)水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP)配合剤
【効能・効果】尋常性乾癬
【用法・用量】1日1回
【名前の由来】Vitamin DのDとV並びにbetamethasoneのbetをかけ合わせて命名されています。

【特徴】
・本邦初の活性型ビタミンD3とステロイドの配合外用剤
・1日1回の用法のためアドヒアランス向上が期待できる(ドボネックスは1日2回)
・従来のドボネックスとリンデロンDPの混合だと安定性の面で懸念がされていたが安定性を維持した製剤であるドボベットを使うことでこの問題を解決できる。

【用法及び用量に関連する使用上の注意】
1週間に90gを超える使用は行わないこと。

【必要な検査】
血清カルシウム、腎機能(クレアチニン、BUN等)の検査を定期的(開始2~4週後に1回、その後は適宜)に行うことと記載があります。開始後の検査が2~4週後と明記されているのでこの時期に採血しているか確認が必要です。

【指導せんあり】
顔や粘膜、きずのある所には使わないようにという注意や使用後の手洗い指示の記載、かゆみ、はれ、刺激症状、けん怠感、脱力感、食欲不振に関する記載があります。服薬指導で伝える必要がある項目が一通り記載してあるので用意しておくと有用です。

ドボベット軟膏の服薬指導で確認すること・伝えること

ドボベット軟膏の服薬指導で確認すること・伝えることをまとめました。確認することに関しては少ないですが、伝える項目は副作用や使用部位に関する内容があります。

ドボベット軟膏の服薬指導で確認すること

①感染性皮膚疾患の有無【禁忌】

ドボベットは副腎皮質ホルモン剤を含むため「免疫抑制作用」により、感染性の皮膚疾患が増悪するおそれがあるため他のステロイド同様に禁忌に設定されています。

比較的頻度の多い感染性皮膚疾患としては帯状疱疹や水虫などがありますが、このような感染性皮膚疾患が併発し、ドボベット軟膏の使用部位と重なる場合は疑義照会で使用の可否を確認することが必要です。

ドボベット軟膏の服薬指導で伝えること

① 高カルシウム血症の注意【重要な基本的注意】

過量投与により、または、皮疹が広範囲にある患者及び皮膚バリア機能が低下し本剤の経皮吸収が増加する可能性がある患者では、高カルシウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに使用を中止し、血清カルシウム、尿中カルシウム等の生化学的検査による観察を行うこと【重要な基本的注意】

添付文書上は過量投与や皮疹が広範囲、皮膚バリア機能が低下した患者となっていますが、個人的には特にこれらの患者に限定せずドボネックスが処方された患者全例に高カルシウム血症の初期症状を伝えるのがよいと思います。高カルシウム血症の初期症状としては倦怠感、食欲不振、嘔吐、腹痛、筋力低下等を伝えて注意を促します。

②顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと【適用上の注意】

顔面に関してはドボベットの成分の1つであるであるカルシポトリオール単剤の製剤(ドボネックス軟膏)の添付文書に倣う形で記載されています。ドボベットのインタビューフォームでは顔面に使用しない根拠として「海外の臨床試験でドボベットを使用した50例中5例に、口の周囲あるいは鼻唇に灼熱感を伴った紅斑、鱗屑の発症が認められたため」と記載があります。

なお、ドボネックスは粘膜も禁止になっていますが、顔面及び粘膜は副腎皮質ホルモンの吸収が高くなる部位であることから、使用を禁止する注意として記載されているようです。

③本剤に触れた手で、顔面、傷口等に触れないように注意すること【適用上の注意】

傷口は吸収が上がってしまうため設定されています。

④使用後、顔面等への付着を避けるため、よく手を洗うこと【適用上の注意】

実際は使用前にも手をきれいにした方がよいので使用の前後とも手洗いをするように説明します。

かゆみ、はれ、刺激症状に関する注意【その他の副作用】

その他の副作用の項目にかゆみ、はれ、刺激症状があり指導せんにも記載があるため注意を促します。

ドボベット軟膏の服薬指導薬歴例

S)乾癬
O)感染性皮膚疾患なし
A)
万一かゆみ、はれ、刺激症状、倦怠感、食欲不振、嘔吐、腹痛、筋力低下等でる場合は受診指示。顔や傷、粘膜には使わないよう説明。使用の前後で手を洗うよう説明。
P)血清カルシウム値の測定の有無確認

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