2020年4月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
今回はセレネース、インプロメンなどのブチロフェノン系精神神経用剤やエミレース、オーラップなどの禁忌に「レビー小体型認知症患者」が追加となったことが主な内容となります。
① セレネース、インプロメンなどのブチロフェノン系精神神経用剤など【禁忌】
セレネース、インプロメンなどのブチロフェノン系精神神経用剤やエミレース、オーラップなどの薬剤の禁忌に「レビー小体型認知症患者」が追加となりました。
薬剤師としての対応
緑内障の隅角の状態と同様に、認知症の「型」まで把握している患者は少ないため、これを踏まえて対応する必要があります。
これらの薬剤が処方された場合は患者が「認知症」と言われているかを聴取し、該当するばあいには、認知症の診断医師に、「レビー小体型認知症」かどうかを確認する対応となるかと思います。
緑内障が禁忌の薬剤とよく似た対応となるので下記の記事も参考にするとよいかと思います。
なお、緑内障の場合と異なり「レビー小体型認知症が禁忌の薬剤の処方医」と「認知症診断医師」が同一の場合が多いかもしれません。この場合は疑義照会がやりやすくなります。
②ゾビラックス・バルトレックス【重大な副作用】
重大な副作用に「尿細管間質性腎炎」が追加となりました。
③ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)【重大な副作用】
重大な副作用に「虚血性大腸炎」が追加となりました。
虚血性大腸炎(頻度不明):
虚血性大腸炎があらわれることがあるので,腹痛,下痢,血便等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
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