リザベンの服薬指導

リザベンの服薬指導
今回はアレルギー性疾患治療剤、ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤であるリザベンの服薬指導をまとめました。内服薬としてケロイドの効能を持つ貴重な薬剤です。

副作用としては「膀胱炎様症状」が有名ですが、肝機能障害も忘れずに説明する必要があります。

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リザベン(トラニラスト)の概要

服薬指導難度

効能

気管支喘息,アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎,ケロイド・肥厚性瘢痕

包装・規格

<リザベンカプセル100mg>
・500カプセル
・100カプセル 〔10×10〕
・500カプセル 〔10×50〕
・1000カプセル 〔10×100〕

<リザベン細粒10%>
・120g
・120g〔0.5g×240〕〔1g×120〕

<リザベンドライシロップ5%>
・120g
・120g〔0.5g×240〕〔1g×120〕

用法・用量

<リザベンカプセル100㎎>
通常,成人には1回1カプセル(トラニラストとして100㎎)を1日3回経口投与する。ただし,年齢,症状により適宜増減する。

<リザベン細粒10%>
通常,成人には1回1g(トラニラストとして100㎎)を1日3回経口投与する。ただし,年齢,症状により適宜増減する。

通常,小児には1日量0.05g/㎏(トラニラストとして5㎎/㎏)を3回に分けて経口投与する。ただし,年齢,症状により適宜増減する。

<リザベンドライシロップ5%>
通常,小児には1日量0.1g/㎏(トラニラストとして5㎎/㎏)を3回に分け,用時懸濁して経口投与する。ただし,年齢,症状により適宜増減する。

名前の由来

なし

リザベンの服薬指導で確認すること

①妊娠の有無【禁忌】

「妊婦(特に約3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人」が禁忌となるため確認します。

リザベンの服薬指導で伝えること

①膀胱炎様症状の説明【重要な基本的注意・重大な副作用】

リザベンで特徴的な副作用として、有名な膀胱炎様症状の説明をします。

頻尿,排尿痛,血尿,残尿感等でる場合はすぐに受診するように説明します。

<重要な基本的注意>
本剤による膀胱炎様症状,肝機能障害が出現する場合には,末梢血中好酸球増多を伴うことが多いので,本剤投与中は定期的に血液検査(特に白血球数・末梢血液像の検査)を行うことが望ましい。好酸球数が増加した場合には,十分な経過観察を行うこと。

<重大な副作用>
膀胱炎様症状:頻尿,排尿痛,血尿,残尿感等の膀胱炎様症状があらわれることがある。観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,直ちに投与を中止すること

②肝機能障害の説明【重要な基本的注意・重大な副作用】

重要な基本的注意に肝機能障害について記載されているため説明します。

症状については添付文書には黄疸くらいしか記載がないため、患者向医薬品ガイドを参考にします。

吐き気、食欲不振、かゆみ、尿の色が濃くなる、白目や皮膚が黄色くなる、からだがだるいなどでる場合はすぐに受診するように説明します。

<重要な基本的注意>
本剤による膀胱炎様症状,肝機能障害が出現する場合には,末梢血中好酸球増多を伴うことが多いので,本剤投与中は定期的に血液検査(特に白血球数・末梢血液像の検査)を行うことが望ましい。好酸球数が増加した場合には,十分な経過観察を行うこと。

<重大な副作用>
肝機能障害,黄疸:黄疸,AST(GOT),ALT(GPT),Al‐P等の著しい上昇を伴う肝機能障害または肝炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

リザベンの服薬指導薬歴例

S)肌症状
O)妊娠なし
A)万一頻尿,排尿痛,血尿,残尿感、吐き気、食欲不振、かゆみ、尿の色が濃くなる、白目や皮膚が黄色くなる、からだがだるいなどでる場合はすぐに受診するよう説明。
P)状態確認

薬剤別服薬指導
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