効能・効果追加情報【平成28年2〜3月分】

効能追加3月
今回は平成28年2〜3月分の効能・効果が追加となった薬剤のうち、薬局薬剤師に関係がある薬剤をまとめました。今回の注目すべき点はトリプタノールやサインバルタ、リスパダールなどのメジャーな薬剤の効能追加です。

特にリスパダールの新効能では用量・増量幅が体重により区分されており、体重によっては錠剤では対応できない点に注意が必要です。

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効能・効果追加品目【平成28年2〜3月分】

①イーケプラ錠(レベチラセタム)

「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」の効能が追加となりました。

「強直間代発作に対して使用する場合には、他の抗てんかん薬と併用すること」と記載されています。そのため、単独使用の場合は従来の部分発作のみが適応となります。

薬局側でてんかんの型まで聴取することは難しいですが、もしイーケプラ単独処方で 「強直間代発作」である場合は疑義照会対象となります。

②リスパダール(リスペリドン)

「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性]の効能が追加となりました。原則として5歳以上18歳未満の患者に使用すること、と記載されています。

今後は小児でリスパダールが処方された場合はこの効能である可能性があります。

用量に関しては「体重15kg以上20kg未満」と「体重20kg以上」とで異なっており注意が必要です。

体重15kg以上20kg未満の場合

増量幅が0.25mgのため、現時点では錠剤では対応できないため、細粒か内用液を使う必要があります。(個人的には今後0.25mgOD錠が発売されるかもと予想しています)

1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する。
症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する。
但し、1日量は1mgを超えないこと。

体重20kg以上の場合

増量幅が0.5mgのため錠剤で対応可能です。体重が45kg以上の際は上限が3mgですがリスパダール錠3mgはこの適応がないため注意が必要です。

1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する。
症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する。
但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えないこと。

③トリプタノール(アミトリプチリン)

「末梢性神経障害性疼痛」の効能が追加となりました。

④サインバルタ(デュロキセチン)

「慢性腰痛症」の効能が追加となりました。

DSU等の解説
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