2021年8月分 DSUのまとめ

2021年8月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回はそれほど大きな改訂はありませんでした。

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①コートリル(ヒドロコルチゾン)【小児等】

海外で報告されていることから「小児等」の項目に下記が追記されました。

新生児及び乳児において一過性の肥大型心筋症が起こることが報告されているため、本剤投与前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)によるモニタリングを行うなど、児の状態を十分に観察すること。

また、従来では「禁忌」の「生ワクチン又は弱毒生ワクチン」という記載が「免疫抑制が生じる量の本剤を投与中の患者には生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種しないこと」という記載に変更されました。

従来から「併用禁忌」の「生ワクチン又は弱毒生ワクチン」の「機序・危険因子」の項目には「免疫抑制が生じる量の副腎皮質ホルモン剤の投与を受けている患者」と記載してありましたが、わかりにくいため「禁忌」の項目が訂正されたかたちになります。

②ビスホスホネート系薬剤・デノスマブ注・イベニティ皮下注射【重要な基本的注意・重大な副作用】

重要な基本的注意及び重大な副作用の「非定型骨折」についての内容に「近位尺骨骨幹部等」が追記されました。(イベニティは重要な基本的注意のみ追記)

従来からの記載されている非定型骨折についての内容に一部追記されるかたちでの改訂となります。

③リーマス錠(炭酸リチウム)【授乳婦】

従来より授乳を避ける旨の記載がありましたが、授乳により児に生じる可能性がある症状が追記されました。

授乳を避けさせること。
ヒトで母乳を介した児への移行が確認されている。母乳栄養児の血清リチウム濃度は母親の1/3から1/2であったとの報告がある。母乳を介したリチウム曝露により、児にチアノーゼ、嗜眠、心電図T波逆転などのリチウム中毒の兆候があらわれたとの報告がある(海外症例)。

④アデムパス錠(リオシグアト)【併用禁忌】

併用禁忌に新薬のベリキューボ(ベルイシグアト)が追記となりました。なお、新薬のベリキューボ側の添付文書ではもともと併用禁忌となっています。

DSU等の解説
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