2020年9月分 DSUのまとめ

2020年9月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回はそれほど大きな改訂はありませんでした。

2020年9月分 DSUのまとめ
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①レルミナ錠(レルゴリクス)

子宮筋腫の薬剤であるレルミナの「重要な基本的注意」に粘膜下筋腫の患者に投与する場合は、重度の不正出血があらわれることがある旨が追記となりました。

粘膜下筋腫であるかどうかは薬剤師では判断できないため、全例で万一大量の出血が認められた場合には、すぐ病院に連絡するよう指導するのがよいかもしれません。

<重要な基本的注意>
粘膜下筋腫の患者に投与する場合は、重度の不正出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

また、一度に大量の出血が認められた場合には、速やかに医療機関に連絡するよう患者に対し注意を与えること。


②プラケニル(ヒドロキシクロロキン)【重大な副作用】

重大な副作用にQT 延長、心室頻拍が追加となりました。

<重大な副作用>
QT 延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)(それぞれ頻度不明)
QT 延長、心室頻拍(Torsades de pointes を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

③ノルディトロピン フレックスプロ注【適用上の注意】

使用開始後は速やかに冷蔵庫に入れ、凍結を避けて保存し、35日以内に使用することとされていますが、「使用開始後の冷蔵庫外での保存」が、やむを得ない場合の対応として追記されました。  

フレックスプロ注5mg及び10mgでは「25℃以下の場合」と「30℃以下の場合」、の二通りの保管方法が記載されていますが、フレックスプロ注15mgでは、25℃以下の保管のみとなってます。

なお、冷蔵庫外で保存した場合に途中で冷蔵庫保管に戻した場合のデータはないため、「冷蔵庫外で保存した場合、再び冷蔵庫に戻さないよう指導すること」とされています。

<ノルディトロピン フレックスプロ注5mg及び10mg>
使用開始後は速やかに冷蔵庫に入れ、凍結を避けて保存し、35日以内に使用すること。
やむを得ず冷蔵庫外で保存する場合は、使用開始後の保存期間(35日)を超えない範囲で、以下の期間内に使用すること。冷蔵庫外で保存した場合、再び冷蔵庫に戻さないよう指導すること。

・25℃以下の場合、冷蔵庫外で保存した日から21日以内
・30℃以下の場合、冷蔵庫外で保存した日から14日以内

<ノルディトロピン フレックスプロ注15mg>
使用開始後は速やかに冷蔵庫に入れ、凍結を避けて保存し、35日以内に使用すること。
やむを得ず冷蔵庫外で保存する場合は、使用開始後の保存期間(35日)を超えない範囲で、25℃以下で保存した日から21日以内に使用すること。冷蔵庫外で保存した場合、再び冷蔵庫に戻さないよう指導すること

DSU等の解説
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