2020年10月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
今回はワクチン製品で「異なるワクチンの接種間隔」が改訂されたことが大きな内容かと思います。
①ワクチン製品
異なるワクチンの接種間隔が改訂され、注射生ワクチンどうしを接種する場合以外では接種間隔の規定がなくなりました。
従来では、異なるワクチンの接種間隔について,「生ワクチンについては接種後27日以上,不活化ワクチンについては接種後6日以上の間隔をおくこと」とされていましたが、改訂により「注射生ワクチンどうしを接種する場合は27日以上あける」、とされ、これ以外(経口生ワクチンを含む)の組み合わせについては間隔制限が撤廃されました。
つまり、注射生ワクチンの場合は他の注射生ワクチンの接種をする場合には27日以上間隔をあける必要がありますが、これ以外の組み合わせの場合は間隔に関する規定はなくなりました。
②タケキャブ錠(ボノプラザン)【重大な副作用】
「重大な副作用」に「ショック、アナフィラキシー及び肝機能障害」が追記となりました。
③コートリル錠(ヒドロコルチゾン)【併用禁忌】
併用禁忌に「生ワクチン又は弱毒生ワクチン」が追記となりました。
改訂理由としては企業中核データシート(CCDS)の記載に合わせるための改訂となります。
なお、CCDSとは各国の添付文書を作成する際に基準としている製品情報文書で、これの記載にあわせるための添付文書改訂はわりとよくある改訂理由です。
④ブイフェンド(ボリコナゾール)【併用禁忌】
併用禁忌に下記薬剤が追記となりました。
なお、相手薬剤側では以前から記載されています。
・コララン錠(イバブラジン)
・パルタン M 錠(メチルエルゴメトリンマレイン酸塩)
・ブリリンタ錠(チカグレロル)
・スンベプラカプセル(アスナプレビル)
・ジャクスタピッドカプセル(ロミタピドメシル酸塩)
・ロナセン(ブロナンセリン)
・ベルソムラ錠(スボレキサント)
コメント