今回は個人的に最近注意が必要と考えている過誤意喚起情報をまとめました。
今まで1つの規格だけであったものに、新たな規格が発売となる場合は、規格違いの存在を認識しておかないと過誤となるリスクが高いため注意が必要です。
なお、今回の内容は、下記の「薬剤名称ミスのまとめ」に後日追記予定となります。
①アミティーザカプセル24μとアミティーザ12μg
今までは24μの規格のみ販売していましたが、2018年11月末頃に12μgの規格が発売されました。
新規格の12μg処方時に、気付かずに従来の24μで調剤してしまう過誤が想定されます。
②テネリア錠20mgと40mg
今までは20mgの規格のみ販売していましたが、2018年12月頭に40mgの規格が発売されました。
新規格の40mg処方時に、気付かずに従来の20mgで調剤してしまう過誤が想定されます。
③ノルエチステロン・エチニルエストラジオール0.035配合錠とノルエチステロン・エチニルエストラジオール0.02配合錠
ルナベルLDとULDの一般名です。
ルナベルLD、ULDともにジェネリックであるフリウェルが発売されたことで、一般名処方もされ始めているため注意が必要です。
<ノルエチステロン・エチニルエストラジオール0.035配合錠>
ルナベルLD、フリウェルLD
<ノルエチステロン・エチニルエストラジオール0.02配合錠>
ルナベルULD、フリウェルULD
なお、このような「類似一般名(成分は同一)で異なる製剤」はレセコンによっては、入力でジェネリック拡張検索すると代替候補として出てきてしまう場合があるため注意が必要です。
こういったレセコンの場合は例えばノルエチステロン・エチニルエストラジオール0.035配合錠の入力の際、ジェネリック検索するとフリウェルLDだけでなく、別製剤であるはずのフリウェルULDが入力できてしまうので過誤が起こりやすいため注意が必要です。
④ラグノスゼリー分包16.05gとラグノスNF経口ゼリー分包12g
ラクツロース製剤であり、「ラグノスゼリー」は以前から販売されていますが、ラグノスNF経口ゼリーは新薬となります。
「ラグノスNF経口ゼリー分包12g」は「慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)」の効能が加わっており、1包のグラム数も異なっています。
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