2025年4月分 DSUのまとめ

2025年4月分 DSUのまとめ

2025年4月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回はツイミーグの腎機能障害での投与量が明記されたこと、イクスタンジの併用禁忌追加は把握しておく必要があるかと思います。

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①ツイミーグ錠(イメグリミン)【用法及び用量に関連する注意】

投与が推奨されない腎機能障害のある患者の範囲が従来の「eGFR45mL/min/1.73m2未満の患者」から「eGFR10mL/min/1.73m2未満の患者」へと変更となり、eGFR が 10mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者では、下表のとおりに投与量及び投与間隔を調節する旨が記載されました。

<用法及び用量に関連する注意>
腎機能障害のある患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、以下の点に注意すること。

・eGFRが10mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者では、下表のとおりに投与量及び投与間隔を調節すること。

eGFR(mL/min/1.73m2) :投与方法
15≦eGFR<45: 1 回 500mg、1 日 2 回朝夕
10≦eGFR<15 :1 回 500mg、1 日 1 回


・特に、eGFR が 10mL/min/1.73m2以上 15mL/min/1.73m2未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与中は患者の状態に十分に注意し、腎機能のさらなる悪化等が認められた場合には投与の中止を検討すること。

・eGFR が 10mL/min/1.73m2 未満の患者(透析患者を含む)への投与は推奨されない。

薬剤師としての対応

腎機能により具体的な用量が明記されたので、今後は処方時に腎機能に応じた用量になっているかチェックが必要となり、適切な用量になっていない場合は疑義照会が必要になります。

なお、用量調整はクレアチニンクリアランスではなく、eGFR(mL/min/1.73m2)であるため検査値に血清クレアチニンとともに、そのまま記載されている場合が多いかと思います。

もし、検査値にeGFRの記載がない場合は、血清クレアチニンと年齢から算出するために体重の聴取は不要ですが、ついでにクレアチニンクリアランスも出して記録しておいたほうがよいので体重も聞いて記載しておくとよいかと思います。

②イクスタンジ錠(エンザルタミド)【併用禁忌】

併用禁忌にパキロビッドとルプキネスが追記となりました。

パキロビッドはイクスタンジのCYP3A4誘導作用により、パキロビッド側の血中濃度を低下させる可能性があることが理由となります。なお、パキロビッド側の添付文書も今回改訂となっています。

<併用禁忌>
パキロビッド(ニルマトレルビル・リトナビル)
エンザルタミドの併用により、これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある。エンザルタミドのCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある。

また、ループス腎炎の新薬のルプキネスとの併用禁忌はルプキネス側の添付文書には当初より記載されています。 

③アイファガン(ブリモニジン)【効能又は効果に関連する注意】

「効能又は効果に関連する注意」の項目に「チソツマブベドチン投与に伴う眼障害軽減」についての記載が追加となりました。

これは子宮頸癌の効能の新薬であるテブダック点滴静注用の投与に伴う眼障害軽減のため、デブダック投与直前に血管収縮としてアイファガンを投与する必要性が示されたことから記載となりました。

実際にこの用途での使用に該当する機会は少ないですが、抗がん剤との併用で使うことがあるくらいの認識は覚えておいてもいいかと思います。

<効能又は効果に関連する注意>
〈チソツマブベドチン(遺伝子組換え)投与に伴う眼障害軽減〉
チソツマブベドチン(遺伝子組換え)の電子添文を参照すること。

<参考 テブダック点滴静注用の添付文書>
本剤投与に伴う眼障害軽減のため、副腎皮質ステロイド点眼剤を本剤の投与の24時間前から4日間、血管収縮点眼剤を本剤投与前に1回、ドライアイ治療用点眼剤を本剤投与開始日から投与終了後30日目まで投与すること。

使用する血管収縮点眼剤はブリモニジン酒石酸塩点眼液0.1%とし、本剤投与直前に1~3滴点眼すること。

④エリキュース(アピキサバン)【効能又は効果に関連する注意】

「効能又は効果に関連する注意」の項目に「アミバンタマブ(遺伝子組換え)とラゼルチニブとの併用投与による静脈血栓塞栓症の発症抑制」についての記載が追加となりました。

これはEGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対するアミバンタマブ及びラゼルチニブ併用療法が承認を取得し、用法及び用量に関連する注意として、アミバンタマブ及びラゼルチニブ併用療法開始後4ヵ月間は静脈血栓塞栓症の発現を抑制するためにエリキュース1回2.5mg1日2回経口投与する旨が設定されたことから記載されました。

前述のアイファガン同様に実際にこのような用途での使用に該当する機会は少ないですが、抗がん剤との併用で使うことがあるくらいの認識は覚えておいてもいいかと思います。

<効能又は効果に関連する注意>
<アミバンタマブ(遺伝子組換え)とラゼルチニブとの併用投与による静脈血栓塞栓症の発症抑制>
アミバンタマブ(遺伝子組換え)及びラゼルチニブの電子添文を参照すること。

<参考 ラズクルーズ錠(ラゼルチニブ)の添付文書>
アミバンタマブ(遺伝子組換え)との併用投与による静脈血栓塞栓症の発症を抑制するため、当該併用投与開始後4カ月間は、アピキサバン1回2.5mgを1日2回経口投与すること。

⑤トルカプ錠(カピバセルチブ)【重要な基本的注意】

従来より重要な基本的注意に高血糖についての注意の記載がされていましたが、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることがあり、ケトン体の測定を実施することが望ましいこと及び患者に対して高血糖の症状(口渇、頻尿、多尿、体重減少等)があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導する旨が追記されました。

なお、トルパプ錠は乳がんに対する抗悪性腫瘍剤です。

<重要な基本的注意>
高血糖があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に空腹時血糖値及びHbA1c の測定を行うこと。本剤投与中は血糖値、HbA1c の測定に加えて、ケトン体の測定を実施することが望ましい。

本剤の使用にあたっては、患者に対し高血糖について十分に説明するとともに、高血糖の症状(口渇、頻尿、多尿、体重減少等)があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること。

⑥ゾコーバ錠(エンシトレルビル)【併用禁忌】

併用禁忌に新薬であるク―ビビック、ユバンシ配合錠、ルプキネスカプセル、ゾキンヴィカプセルが追記となりました。なお、相手薬側の添付文書には当初より記載されています。

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