今回はイソバイドシロップのレセコン入力及び調剤ミスに関する注意点をまとめました。
イソバイドシロップは分包品(20mL、23mL、30mL)とボトルでのバラ包装が存在しますが、それぞれ包装ごとの薬価収載(下記の4種類)となっており、別薬剤扱いとなります。これらを混同することによる入力ミス及び調剤ミスが想定されるため注意が必要です。薬価も微妙に異なります。
また、分包品とボトルで「入力単位」も異なります。イソバイドシロップ分包品は入力単位が「包」、ボトルでのバラ包装でのイソバイドシロップでは入力単位が「mL」となっています。
・イソバイドシロップ70% ○mL
・イソバイドシロップ70%分包20mL ○包
・イソバイドシロップ70%分包23mL ○包
・イソバイドシロップ70%分包30mL ○包
①「イソバイドシロップ70%分包30mL 3包」の処方の場合
この場合はボトルでの調剤でなく、「分包品30mL」での調剤となります。この場合に想定されるミスとして下記が考えられます。
・誤ってボトル(バラ包装)で調剤してしまう(調剤ミス)
・誤って「イソバイドシロップ70% 90mL」で入力してしまう(入力ミス)
・誤って「イソバイドシロップ70% 3mL」で入力してしまう(入力ミス)
②「イソバイドシロップ70% 90mL」の処方の場合
この場合は分包品ではなく、ボトル(バラ包装)での計量調剤となります。
このようにバラ包装処方にもかがわらず、丁度分包品の用量で処方された場合にはミスをしやすいため、注意が必要です。この場合に想定されるミスとして下記が考えられます。
・誤って分包品で調剤してしまう(調剤ミス)。
・誤って「イソバイドシロップ70%分包30mL 3包」で入力してしまう(入力ミス)
・誤って「イソバイドシロップ70%分包30mL 90包」で入力してしまう(入力ミス)
在庫がない場合の対応
例えば、「イソバイドシロップ70% 90mL」の処方の場合にはボトル(バラ包装)での調剤となるため、薬局に「イソバイドシロップ70%の分包30mL」のものしか在庫がない場合は調剤できません。
疑義照会して「イソバイドシロップ70%分包30mL 3包」に変更してもらうか、ボトル(バラ包装)を取り寄せるかのどちらかの対応となります。
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