内服薬の包装規格に関する過誤防止対策

内服の包装規格に関する過誤防止対策
今回は内服薬の包装規格に関する想定されるの過誤とその防止対策をまとめました。特に調剤経験の浅い新卒の薬剤師の方などは参考になるかと思います。

外用薬に関しては以前の記事をご参照ください。

外用薬の包装規格に関する過誤防止対策
今回は外用薬の包装規格に関する取り違いの過誤を防止する目的で頻度が多いと想定されるミスを整理してまとめました。特に調剤の経験の浅い新卒の薬剤師の方などは参考になるかと思います。 1.同一製剤の異なる包装規格との取り違い 同じ商品名で...
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1.同一製剤の異なる包装規格との取り違い

同じ商品名でも複数の包装規格が販売されている場合が数多くあり、これらを取り違える可能性を想定しておく必要があります。

例としては10錠シートと14錠シートの両方が販売されており、これらを取り違える場合があります。

10錠シートと比べると14錠シートは大きいためあまり取り違えにくい印象がありますが、中にはシートの錠剤と錠剤の間のスペースを詰めて10錠シートにちかい大きさにした14錠シートも存在します。そのため10錠シートと思い込んで14錠シートを調剤してしまうことが想定されます。

特に複数店舗で勤務するなど、片方の店舗では10錠シートが採用となっていて、もう片方の店舗では14錠シートが採用となっている場合などに注意が必要です。

例:アムロジン錠2.5mg/5mg、ガスターD錠、アレグラ錠60mg等

なお、この他にも数は少ないですが、イトリゾールカプセルのように同じ商品で10錠シートと8錠シートが販売されているものなどもあり注意が必要なものがあります。

2.10錠シートと思い込みがちな包装規格

①10錠シートと間違いやすい12錠シート

医薬品の中にはまれに12錠シートのものがあります。14錠シートの場合は外観の大きさで10錠シートでないことを識別できる場合が多いですが、12錠シートの場合は大きさがあまり変わらず10錠シートのつもりで調剤してしまう可能性があります。

なお、12錠シートの代表的な製品であったトラベルミン錠は近年10錠シートに包装変更となりました。まだ変更となったばかりのため下記には()で記載しています。

例:重曹錠「マイラン」、ヘモリンガル舌下錠、エクセラーゼ配合カプセル、リパクレオンカプセル、(トラベルミン錠)

②10錠シートと間違いやすい8錠シート

医薬品の中にはまれに8錠シートのものがあります。前述した12錠シートの薬剤と比べると近年発売された新薬が多い印象があります。

・ザイティガ錠(去勢抵抗性前立腺癌)
・リアルダ錠(潰瘍性大腸炎)
・グラジナ錠、ジメンシー配合錠(セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善)

・エフィエント錠5mg
通常薬局では使用することのない初日用量用の5mgの規格のみ8錠シートが存在

・イトラコナゾール50mgカプセル・錠
10錠シートと8錠シートの両方販売されている銘柄が多いので注意

③10錠シートと間違いやすい20錠シート

エクセラーゼ錠は医薬品のなかでも極めて珍しい20錠シートの包装が存在します。(21錠シートも販売されています。)

通常の10錠シートで調剤する半量のシートでの調剤となるので意識して調剤・監査する必要があります。

例えば42錠を調剤する際は2シート+2錠となります。10錠シートのつもりで4シート+2錠で誤って調剤してしまうケースが想定されるので、このことを意識して監査する必要があります。

3.過誤防止対策

これらの過誤の原因は10錠シートと「勘違いしてしまう」という「意識」による部分が大きいかと思います。

そのためこれらを防止する対策としては「10錠シートでないこと」を明確に意識させる調剤手順を踏むことが有用です。

例えば薬局内で採用がある8錠、12錠、20錠シートの薬剤は調剤の際に輪ゴムで束ねる際に薬剤を表面が見えるように調剤することを「調剤内規」で明記してしまうことです。

もしくは調剤頻度にもよりますが、輪ゴムで束ねず監査に回す、という方法もよいかと思います。

内規で他の薬剤と調剤方法を分けることで、調剤のたびに10錠シートでないことを強く意識することができます。

過誤対策
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