今回は2016年10月分のDSUから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
併用注意ではありますが、AUCが極端に増大するタクロリムスとヴィキラックスの相互作用に注意が必要です。
【2016年10月】DSU掲載品目
①プログラフ・グラセプター等(タクロリムス)【併用注意】
併用注意にC型肝炎治療薬のヴィキラックス配合錠(オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル)が追加となりました。
ヴィキラックス配合錠側の添付文書には以前より記載があったため、この改訂で両者の添付文書の整合性がとれたかたちになります。
ヴィキラックス配合錠の併用によりタクロリムスのAUCが86倍にまで上昇するため、個人的には併用禁忌として対応するほうがよいかと思います。
②バリキサ(バルガンシクロビル)【効能追加】
臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制の効能が追加となりました。
通常、成人にはバルガンシクロビルとして 1 回900mgを1日1回食後に経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
移植後早期より投与を開始し、腎移植患者では200日まで、腎臓以外の臓器移植患者では100日までの投与を目安とすること。
コメント