前回は乳酸カルシウムの錠剤が存在するという記事を取り扱いました。今回はそのついでと言ってはなんですが乳酸カルシウムの服薬指導をまとめてみました。
https://yakuzaisi.pipi01.com/archives/164
乳酸カルシウムの基本情報
服薬指導難度
【効能・効果】
低カルシウム血症に起因するテタニー症候の改善、妊婦・産婦の骨軟化症におけるカルシウム補給、発育期におけるカルシウム補給
【用法・用量】1回1gを1日2~5回経口投与する。
乳酸カルシウムの服薬指導で確認すること
① 腎結石の有無【禁忌】
腎結石を増強させるおそれがあるため禁忌となっています。
②腎機能障害の有無【重篤な腎不全禁忌】
カルシウム排泄低下により、高カルシウム血症があらわれるおそれがあるため設定されていめす。
③併用の有無
カルシウム製剤とキレートを起こす薬剤やジギタリス製剤の併用の有無を確認します【併用注意】
ジギタリス製剤の併用がある場合はジギタリスの副作用(嘔気、嘔吐、不整脈、視覚異常、精神神経系症状など)を再度説明し異常が見られた際はすぐに受診するように伝えます。
乳酸カルシウムの服薬指導で伝えること
① 高カルシウム血症の注意
高カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止すること【重要な基本的注意】
高カルシウム血症の具体的な症状に関しては乳酸カルシウムの添付文書上は記載がないため、高カルシウム血症の副作用の記載のある他の製品の添付文書(ドボベット軟膏)を参考とします。症状として倦怠感、脱力感、食欲不振、嘔吐、腹痛、筋力低下等見られる場合は受診するように説明します。
https://yakuzaisi.pipi01.com/archives/154
乳酸カルシウムの服薬指導薬歴例
S)乳酸カルシウム初めてです。
O)腎機能障害・腎結石なし、併用なし。
A)万一、だるさ、吐き気、腹痛、力が入らないなどでる場合はカルシウム値の検査など必要な場合あるので受診するように説明。
P)副作用確認
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