乳酸カルシウムの錠剤 粉が飲みにくい患者に

乳酸カルシウムの錠剤
乳酸カルシウムといえば一般的には粉末の製剤であり錠剤の製剤があることはあまり知られていません。今回は乳酸カルシウムの錠剤の製剤である乳石錠500mg「ファイザー」を紹介します。

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乳酸カルシウムとは

添付文書上は乳酸カルシウムの効能・効果は「低カルシウム血症に起因するテタニー症候の改善、妊婦・産婦の骨軟化症におけるカルシウム補給、発育期におけるカルシウム補給」となっています。また、適応にはありませんが調剤薬局では乳児の難治性下痢に対して収斂剤として使用される場合も多い印象があります。

この乳酸カルシウムの一般的な剤形は粉末です。しかし、なかには乳酸カルシウムの粉が飲みづらいので、錠剤に変更したいと希望する患者もいます。調べてみたところ乳酸カルシウムには錠剤の製剤が存在することがわかりました。

乳酸カルシウムの錠剤

乳酸カルシウムの錠剤製剤の商品名は乳石錠500mg「ファイザー」です。1錠中に乳酸カルシウム水和物を500mg含有しています。一般的な乳酸カルシウムは原末であり1g中に乳酸カルシウム水和物を1g含有するため乳酸カルシウム1g= 乳石錠500mg「ファイザー」2錠となります。

錠剤の大きさは直径10mmであり直径パセトシン錠と同程度、厚みに関してはパセトシンよりも1mm程度厚みがあります。錠剤としては大きいために錠剤を希望する患者には変更する前にあらかじめ大きさを伝えて服用できるか確認しておく必要があります。

なお、この乳石錠500mgの開発の経緯は乳酸カルシウム「ホエイ」(粉末または細粒状)を服用しやすいようにするために錠剤されたものです。体内への吸収率は、日局 乳酸カルシウムと同等の錠剤であり利便性、服用しやすさを考慮した錠剤であるとされています。

薬剤別服薬指導製剤
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