【ARB】ニューロタン(ロサルタン)の服薬指導

ニューロタンの服薬指導
今回はARBであるニューロタン(ロサルタン)の服薬指導をまとめました。ARBのなかでも効能・効果に【高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎】を持つことと、添付文書に記載はありませんが尿酸を低下させる作用を有することで知られています。

また、2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合は定期的に血液検査が必要なため(血清クレアチニン、血清カリウム、貧血)注意が必要てす。

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ニューロタンの基本情報

服薬指導難度
【効能・効果】
① 高血圧
②高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎

【用法】1日1回

【高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎の場合の用法及び用量に関連する使用上の注意】
投与後血清クレアチニン値が前回の検査値と比較して30% (あるいは1mg/dL) 以上増加した場合、及び糸球体ろ過値、1/血清クレアチニン値の勾配等で評価した腎機能障害の進展速度が加速された場合は減量あるいは投与中止を考慮すること。

ニューロタンの服薬指導で確認すること

ニューロタンの服薬指導で確認すること・伝えること・薬歴例をまとめました。服薬指導で確認することに関しては項目が少なくシンプルですが、服薬指導で伝えることに関してはボリュームがあります。また、2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合に注意しなければならない項目もあることが他のARBと異なります。

ニューロタンの服薬指導で確認すること

①妊娠の有無【禁忌】

妊娠中期及び末期にARBを投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、多臓器不全、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の奇形、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告があるため設定されています。

なお、初回の服薬指導の際に妊娠の希望・予定を確認し、これがある場合は疑義紹介などで医師に他の高圧薬でなくてよいか確認したほうが良いでしょう。

②肝障害の有無【重篤な肝障害禁忌】

本剤によりときにGOT・GPTの上昇が認められること、また本剤が主に肝臓で代謝され、胆汁中に排泄されることから設定されています。

③併用薬にラジレス(アリスキレン)がないか【糖尿病の場合禁忌】

ニューロタンの服薬指導で伝えること

①血圧低下に関する注意【重要な基本的注意】

一過性の血圧低下 (ショック症状、意識消失、呼吸困難等を伴う) を起こすおそれがあるので、そのような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。また定期的 (投与開始時: 2週間ごと、安定後: 月1回程度) に血圧のモニタリングを実施すること

レニン・アンジオテンシン系に作用する薬剤共通の注意事項として記載されています。

②運転などの注意【重要な基本的注意】

降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること

③肝障害に関する注意【重要な基本的注意】

アンジオテンシンII受容体拮抗薬投与中にまれに肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告があるため設定されています。

④手術前24時間は投与しないことが望ましいこと【重要な基本的注意】

手術時の侵襲、出血等によって血圧の低下が起こることもあるので、一般に降圧剤の手術前投与は望ましくないため設定されています。

⑤血管浮腫に関する注意【重要な副作用】

顔面、口唇、咽頭、舌等の腫脹が症状としてあらわれることがあるので観察を十分に行うこと。

⑥貧血に関する注意【2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合の重要な基本的注意】

2型糖尿病における糖尿病性腎症の患者では貧血があらわれやすいので、定期的 (投与開始時: 2週間ごと、安定後: 月1回程度) に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には貧血の原因を考慮し、適切な処置を行うこと。

腎障害を有する患者では腎性貧血を生じる可能性があること、また、腎障害を合併している患者にロサルタンを投与すると、貧血の発現頻度が高くなることが示されていることから設定されています。

⑦腎不全・高カリウム血症の注意【2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合の重要な基本的注意】

2型糖尿病における糖尿病性腎症の患者では血清カリウム上昇及び血清クレアチニン上昇があらわれやすいので、本剤投与中は定期的 (投与開始時: 2週間ごと、安定後: 月1回程度) に血清カリウム値及び血清クレアチニン値のモニタリングを実施し、観察を十分に行うこと。

糖尿病性腎症患者では、高カリウム血症及び腎障害があらわれやすいことから設定されています。

ニューロタンの服薬指導薬歴例

S)高血圧
O)併用なし(ラジレスがないか確認)、肝異状なし、妊娠なし・妊娠予定なし

A)万一、血圧が異常に下がる、呼吸が苦しくなる、蕁麻疹、顔面、口唇、咽頭、舌等が腫れることや皮膚や白目の黄疸、強い倦怠感があればすぐ受診指示。ふらつきがでうるので運転などは注意指示。

手術前は休薬することがあるので手術前にはこの薬を飲んでいることを医師に伝えること説明。妊婦には使えないため妊娠の予定がある場合は事前に医師に相談指示。(女性の場合)

万一尿量が減る、むくみがでる、手足や唇のしびれ、力が入らないなどでる場合はすぐ受診指示。貧血が現れることがあるのでめまい、息切れなど出る際は相談指示。【2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合】

薬剤別服薬指導 降圧薬
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