今回は2016年11月に発売されたミカトリオ配合錠(アムロジピンテルミサルタン・ヒドロクロロチアジド)について、厚生労働省より「ミカトリオ配合錠の保険適用に係る留意事項について」という内容の通知がなされたのでご紹介します。
薬剤師としての対応
今回の通知により、ミカトリオを使用する前に下記のいずれかの組み合わせを「8週間以上」継続し血圧が安定していることが必要となります。
・ミカルディス80mg+アムロジピン5mg+ヒドロクロロチアジド錠12.5mg
・ミカムロBP+ヒドロクロロチアジド12.5mg
・ミコンビBP+アムロジピン5mg
これらの使用期間が8週間に満たない場合やそもそもこれらの組み合わせを使っていなかったにも関わらずミカトリオが処方された場合は疑義照会対象となります。
また、医師は診療報酬明細書に併用療法として使用していた品名及び使用期間、血圧コントロールの状況及び安定した血圧コントロールが得られていると判断した際に参照した血圧測定値及び当該血圧測定の実施年月日を記載する必要があります。
ミカトリオ配合錠の保険適用に係る留意事項について(抜粋)
原則として、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを8週間以上、同一用法・用量で継続して併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合に、本製剤への切り替えを検討すること。
本製剤への切り替えに当たっては、次の事項を切り替えた月の診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
(1) テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法として使用していた品名及び使用期間
(2) テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法における血圧コントロールの状況及び安定した血圧コントロールが得られていると判断した際に参照した血圧測定値及び当該血圧測定の実施年月日
本製剤の継続使用に当たっては、本製剤へ切り替えた月の翌月以降の診療報酬明細書の摘要欄に、本製剤へ切り替えた診療年月を記載すること。
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