効能・効果追加情報【平成27年6〜7月分】

6~7月分効能追加
今回は平成27年6〜7月分の効能・効果が追加となった薬剤のうち、薬局薬剤師に関係がある薬剤をまとめました。一部の薬剤は調剤することはほとんどないと思われますが、知識として知っておくとよいと思ったものも記載しています。

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効能・効果追加品目【平成27年6〜7月分】

①リバロ錠

小児に対しての家族性高コレステロール血症の効能が追加となりました。なお、この小児適応が追加となったのは、ただの高コレステロール血症ではなくて、「家族性」であることに注意が必要です。

用法・用量は10歳以上の小児には1mgを1日1回で最大投与量は1日2mgまでとなっています。そのため、リバロ1mg、2mg錠には小児の効能が追加となりますが、4mg錠には小児の効能はありません。

なお、10歳未満に対してはどうかというと、添付文書の小児投与の項目に国内において10歳未満、海外において6歳未満の小児等に対する使用経験はない、と記載があり、10歳未満の小児に対する安全性は確立していないとされています。

また、小児では成人に比べて、運動の頻度や強度が大きくなる場合があり、筋障害に特に注意が必要と考えられています。

②プレドニン、プレドニゾロン錠「タケダ」

悪性リンパ腫の効能が追加となりました。悪性リンパ腫に用いる場合,抗悪性腫瘍剤との併用において,1日量として100mg/m2(体表面積)まで投与できるとされています。

体表面積のため、患者から身長と体重を聴取し、体表面積計算サイトなどで体表面積を求めるとよいと思います。「体表面積 計算」などで検索するとこのようなサイトが見つかります。

③エムラクリーム(リドカイン/プロピトカイン)

皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和の小児用量及び注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和の効能が追加となりました。

エムラクリームは、あざなどに対する皮膚レーザー照射療法時の痛みを緩和する薬剤として12年5月に発売された薬剤です。今回、小児でも同療法が多く行われており、ニーズもあるとして治験が実施されて効能追加となりました。

また、注射針等の穿刺時の痛みは患者にとって大きな苦痛となりうることもあることからこの効能に対しても治験がなされて効能追加となりました。

④ボトックス注用(A型ボツリヌス毒素)

斜視の効能が追加となりました。年齢に関しては12歳以上の小児及び成人が対象となります。

DSU等の解説
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