2020年11月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
今回はそれほど大きな改訂はありませんでした。
①コパキソン皮下注シリンジ(グラチラマー)【重要な基本的注意・重大な副作用】
多発性硬化症の再発予防を効能とするコパキソン皮下注シリンジの「重要な基本的注意」に肝機能検査を実施することについての注意事項及び「重大な副作用」に肝機能障害が追記となりました。
<重要な基本的注意>
肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。
<重大な副作用>
肝機能障害(頻度不明)
AST、ALT の上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと
②ACE阻害薬【併用禁忌】
併用禁忌に慢性心不全の新薬のアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)であるエンレスト錠が追加となりました。
新薬側のエンレストの添付文書には当初より記載されている内容となります。36時間は併用禁忌に該当するため、切り替える際には最終服用時間も確認する必要があります。
切り替えるケースとしては、慢性心不全でACE阻害薬を使っている患者で新薬のエンレストに切り替えるパターンが多いかと思います。
エンレストの概要は下記の新薬情報記事をご参照ください。
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