今回は2017年5月の効能追加情報のなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。
今回はアサコールの「寛解期」の潰瘍性大腸炎に対しての 1 日 1 回投与の用法が追加承認されたことが主な内容となります。
①アサコール(メサラジン)
従来ではアサコールの用法は寛解期、活動期ともに1日3回でしたが、今回の改訂により「寛解期」であれば、必要に応じて 2,400 ㎎の 1 日 1 回投与が可能となりました。
なお、活動期には従来どおり 1日3 回に分ける用法のみとなります。
〈改訂前〉
通常,成人にはメサラジンとして 1 日 2,400mg を 3 回に分けて食後経口投与するが,活動期には,1 日 3,600mg を 3 回に分けて食後経口投与する。
なお,患者の状態により適宜減量する。
〈改訂後〉
通常,成人にはメサラジンとして 1 日 2,400mg を 3 回に分けて食後経口投与するが,寛解期には,必要に応じて 1 日 1 回 2,400mg 食後経口投与とすることができる。
活動期には,1 日 3,600mg を 3 回に分けて食後経口投与する。
なお,患者の状態により適宜減量する。
なお、アサコールの服薬指導に関しては下記の記事をご参照ください。
アサコールの服薬指導
今回はアサコールの服薬指導をまとめました。アサコールは2009年に発売された潰瘍性大腸炎を効能とする経口メサラジン(5-アミノサリチル酸:5-ASA)製剤です。 メサラジンは優れた抗炎症作用を発揮するものの、経口投与ではほとんどが大腸に到達...
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