ゾコーバ錠の小児用量(6歳以上 12歳未満)追加に伴う注意点

ゾコーバ錠の小児用量(6 歳以上 12 歳未満)追加に伴う注意点

今回はゾコーバ錠の小児用量追加に伴う注意点をまとめました。

2026年6月にゾコーバに6歳以上 12歳未満の小児の用法・用量が追加となりました。

体重によって用量が異なる点や従来の125m規格に加えて25 mg規格が追加となったことで用法用量がかなり複雑になっているためあらかじめ認識しておかないと実際に処方がきた場合に混乱したり、間違える可能性があります。

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用法・用量

体重によって下記のように用量が異なります。添付文書ではmgの記載のみで、どの規格を何錠使用するのかの記載がないためわかりにくくなっています。

なお、従来から効能がある12歳以上は体重に関係ないので混同しないよう注意が必要です。

また、予防の効能では6 歳以上 12 歳未満は対象外です。

<治療>
通常、エンシトレルビルとして以下の用量を 1日 1回経口投与する。

<予防>
通常、成人及び 12歳以上の小児にはエンシトレルビルとして 1日目は 375mgを、2日目から 5日目は 125mgを 1日 1回経口投与する。

ゾコーバの包装

今回の改訂に伴い従来の7錠包装[7錠(PTP)×1]に加えて下記の包装が追加されました。

25mgはまだ発売されていませんが、125mgの6錠包装はすでに販売されています。

・ゾコーバ錠125mg 6錠[6錠(PTP)×1]
・ゾコーバ錠25mg 18錠[18錠(PTP)×1]

ゾコーバの処方例と使用包装

添付文書の用量記載だと何mgが何錠なのかイメージしにくいので下記にまとめました。

年齢1日目2~5日目使用する
包装
・成人
・12歳以上の小児
・6歳以上12歳未満(40kg以上)
125mg
3錠
125mg
1錠
125mg
7錠包装
・6歳以上12歳未満(30kg以上 40kg未満)125mg
2錠
125mg
1錠
125mg
6錠包装
・6歳以上12歳未満(体重20kg以上 30kg未満)25mg
6錠
25mg
3錠
25mg
18錠包装

また、文章だけだと分かりにくいので患者向医薬品ガイドの後半に各包装の画像が載っているので見ておくことを強くお勧めします。

<参考>
ゾコーバ患者向け医薬品ガイド

今回の改訂に伴い想定されるミス

今回の改訂に伴い想定されるミスをまとめました。どれも起こりうるのであらかじめ認識しておく必要があります。

①処方箋受付時のミス

従来のゾコーバ錠125mg 7錠包装を在庫しているのでゾコーバの処方箋を受け付けたものの、ゾコーバ錠25mgの処方で規格が違ったり、125mg処方ではあるものの6錠包装処方であり、従来の7錠包装では調剤できなかったりするパターンが考えられます。

また、病院や患者さんからゾコーバ置いてますかと連絡があった際も今後は規格、125mgの場合は包装(6錠なのか7錠なのか)を確認する必要があります。

②125mg 6錠包装処方を従来の7錠包装で調剤してしまう過誤

今回の改訂を認識していない場合に125mg 6錠包装処方が来た場合、1日目の錠数が2錠か3錠の違いしかないので気付かずに従来の7錠包装で調剤してしまう過誤や気付いても処方ミスと勘違いして、誤って疑義照会をしてしまうミスが想定されます。

なお、さすがに25mgの処方は1日目が6錠、2~5日目は3錠と従来と全く違うので、間違えはしないかと思います。

③12歳以上にもかかわらず体重によって12歳未満の量で処方されてしまうケース

12歳以上であれば体重にかかわらず成人と同じ量となりますが、誤って12歳未満同様の体重によって処方されてしまうケースが想定されます。

12歳以上で体重が40kg未満の場合はこのようなケースがあるかもしれないので、疑義照会が必要となります。

なお、6歳以上12歳未満の場合に体重に対する用量が誤って処方されるケースも想定されます。

④12歳未満で予防の効能で処方されてしまうケース

今回の6 歳以上 12 歳未満の効能追加は「治療」での効能追加です。

「予防」の効能は従来通り12歳以上や成人が対象であり、12歳未満は対象外のため処方された場合は疑義照会対象となります。

自費で高額となるので処方される頻度自体少ないですが、認識しておく必要はあります。

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